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マーケティングホライズン1号に寄稿しました。

弊社CEO見山が編集委員をつとめる、(社)日本マーケティング協会の機関紙 「マーケティングホライズン1号/№642」に寄稿しました。

*マーケティングホライズン12号は、webから購入が可能です。

タイトル 「ソウテイナイ・ソウテイガイ」

<冒頭分より抜粋>

「ソウテイナイ」「ソウテイガイ」、漢字では「想定内」「想定外」と書くようだ。

どうやら、事前に予測した範囲の内に収まっていることが「想定内」で、事前に予測した範囲を越えると「想定外」ということらしい。

一般的に「想定内」は、肯定的文脈で用いられるが、意外性がない為か、あまり話題に上ることはない。一方、「想定外」は否定的文脈や、言い訳の中で用いられる傾向があり、しばしばニュースで大々的取り上げられ、時として取り返しのつかない事態へと発展することすらある。2011年に起こった東日本大震災や、その後の大惨事に対する言い訳の中でも「想定外の事態」や「想定外の規模」といったように「想定外」が多用されていたことは、記憶に新しい。

「想定」で表される未来予測には、「リスク評価」と「予測する側の思惑」という2つの因数が作用する。端的に言えば、「リスク評価」を出来るだけ小さく見積もろうという「思惑」が、企業の行動パターンと言える。1990年以降、失われた20年の間に、日本の企業はリスクに対して果敢に挑むことなく、臆病になった。新たなビジネスチャンスはリスクの裏返しであるが、リスクに臆病になった結果、日本企業は新たなチャレンジに躊躇し、世界から取り残されつつある。別の言い方をするならば、ジャパン・アズ・ナンバーワンと言われた時代以降、失われた20年の間に、いつの間にか日本は、加点主義の国から、減点主義の国になってしまったのだ。

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