フィールド・デザイン思考~右脳と左脳の交差点

弊社代表 見山謙一郎のコラムです

創造と想像

 

「ビジネスにもっと想像力を!」
今回、リニューアルしたHPのトップに、このメッセージを加えた。

 

クリエイティビティは、「創造性」と訳されることが多く、自分もこの→「創造」という言葉を好んで使っていた。
でも、今回は敢えてこっちの→「想像」を使ってみた。なぜか???

 

これは完全に自分の勝手な思い込みかも知れないが、「創造」とすると、無理にでも何かを創ったり(造ったり)しなければならないイメージを持ってしまう。つまり「モノ」ありきのイメージ。
具体的なイメージを例示すると、今のソニーはクリエイティビティを追い求めるが故に、この→「創造」に囚われ過ぎている気がする。でも昔のソニーは、きっと違ったはず。

例えば、我々を魅了したウォークマンは、創業者の井深さんの「想像」から生まれた製品だ。人々にワクワク感を与えるような製品は、おそらくこっちの→「想像」から生まれるものなのだろう。
つまり、「モノ」ではなく「コト」。形ありきではなく、心が躍るかどうか。この価値観は、結構、日本的かも知れない。

 

「自分自身が、ビジネスでもっとワクワクしたい!」、そんな理由で今回リニューアルしたHPでは、敢えてこっちの→「想像」を使った。
日本の禅の影響を受けたというスティーブ・ジョブズも、「モノ」ではなく、「コト」的な発想を重んじていたのではないか?だから、きっとこっちの→「想像」だったんじゃないか?、などと想像しながら。。。

 

だから、「ビジネスにもっと”想像力”を!」ということになる。

 

 

アイキャチ画像:世界遺産の石見銀山(島根県)の町並み

関連記事

「BOPビジネス」、「ビジネスモデル」に感じる違和感

バングラデシュでの予定を無事終え、バンコクまで戻ってきました。今回は、日本の地方銀行の方々と一緒とい

記事を読む

no image

【就活考-1】学生にCSRをどう教えるか? ⇒ 学生は卒業後、なぜ就職するのか?

2011年~2014年の4年間、母校立教大学の学部学生向けの全学共通カリキュラムにおいて「新時代の企

記事を読む

no image

【就活考-2】エリートではなく、デリート ⇒ 煮え切らない思いや、はみ出す力を呼び起こす

一流大学を出て、一流企業に就職すると、世間一般には “エリート(Elite)”と認識されるようです。

記事を読む

no image

【就活考-3】日本の若者は、本当に内向きなのか? ⇒ 大人たちは、覚悟を決めて世界と向き合っているのか?

「日本の若者は内向き思考」と言われて久しいですが、それは本当なのでしょうか? 確かに、日本から海外

記事を読む

やっぱり、バングラデシュだと思うけど・・・

2月3日より、バングラデシュに来ています。今回は、日本の地方銀行の方とともに、現地の経済情勢等の調査

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です