内面に宿る情熱を声に出し、自らの意志と行動力で情熱をかたちにする
2012年にスタートとした秋田県にかほ市の「新産業創出プロジェクト」もいよいよ最終年度を迎える。地方経済の活性化が安倍政権にとっても重要課題となっているが、このプロジェクトは地域の歴史や文化、伝統を踏まえた地域固有のリソースを活かし、地域の人々の活力によって新しい産業を創出しようという先駆的な試みだ。
過去2年間はコーディネーターとして、地域の企業を中心に据えプロジェクトを進めてきたが、今年度はこれに加え新たに「にかほ起業・経営塾」の創設し、塾長として地域の女性や若者の潜在能力に着眼することになった。
ちなみに、この起業・経営塾は、How toを学ぶ場ではなく、「ひとりひとりの内面に宿る情熱を声に出し、自らの意志と行動で情熱をかたちにする場」にしたいと考えている。
主婦を含めた女性や若者が地域に対してどのような思いを持っているのか、どんなことに課題意識を持っているのかなど、地域の人々の内面に宿る情熱を是非、掘り起こしてみたいと思う。そして、こうした情熱が、実際にどのような行動(実験)へとつながって行くのかが、今からとても楽しみだ。
10月から月1回開催し、以下のようなイメージで、毎回講義と参加者(塾生)の発表と、全体でのディスカッションを繰り返し行なっていく。
① Whyを何度も問いただそう
② 情熱を声に出してみよう
③ 情熱をかたちにしてみよう(情熱⇔計画)
④ 計画を試してみよう-1(情熱⇔計画⇔実験-1)
⑤ 計画を試してみよう-2(情熱⇔計画⇔実験-2)
⑥ 最終発表
以前、マーケティングホライズンのトップインタビュー(2014年5号「スーパー・ポジティブ」)で、ユーグレナの出雲社長から「自分の思いを口に出してみたら、本当に出来る気がして、それが今のユーグレナにつながっている」というお話を伺ったことが、とても印象に残っている。
「情熱を声に出すこと」、この塾でも、まずはそこから始めたいと思う。
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